話し方教室2015.00.00教室・講座 人間は数千年間、言語を使ってきました。何百年も前に書かれた古典を読んで思うことは、当時の人々の、物事に対する洞察力の鋭さと深さ、人間の機微を察する繊細で柔らかな感性、そして、多面的で成熟した物の見方をしていたということです。 古典に親しむと、ホントに重要なことは何百年も前に、いや何千年も前にとっくに書かれていた!と実感するのです。それはきっとシンプルなものであり、五感を通じて感じ取ったり、会得したりするものなのでしょう。言語を使うとかえって複雑になることもありそうです。言語は、気持ちや情報をできるだけ正確に伝達する手段なのでしょう。言語を使うことで、かえって複雑になることがあるという事実にその限界があるとしても、言語の目指すものは、言語を超えた感覚と、深い相互理解なのかもしれません。いずれにせよ、言語は言語を超えたものに向かっていると考えています。 言葉に限界があるからといって、言葉の力を軽視するには早すぎます。言葉は人格を投影することがあります。人を生かすことも殺すこともあります。言葉、特に話し方を学び訓練することで、その能力とともに人格の力を向上させます。その結果、自らの意志を明確に相手に伝えられることができ、・・・。 まず、技術の習得については「行動からしか学べない。知識からは学べない」ということを自覚して欲しい。そして数をかけること。途中で挫けないよう忍耐強く続けて欲しい。「継続だけが力なり」。 自信を持って振舞う。・・・「行動は感情に従うように見えるが、実際は行動と感情は並行するもの。意志は、感情よりも行動をよりコントロールする。私たちは行動をコントロールすることで、間接的に感情をコントロールする」。
【話し手】
活力、生気、熱意が不可欠 【話】 言葉で映像化する。日常の言葉を使って、具体的に写実的に。聴衆の関心を引くための4つのポイント ① 主題を限定する ②周到な準備を怠らない ③事実に即した実例をたくさん使う ④聴衆の頭の中に映像を浮かび上がらせる 【聞き手】 聞き手との関係。話はそのときの聴衆に応じたものとする。徴収たちとの一体感を生み出すための5つのポイント。 ①聴衆が必ず関心を持つ話題を織り込む・・・聞き手自身のこと。聞き手があなたからある話題についての知識を提供されたおかげで、それぞれの問題を解決し目的を 達成するのに、どれくらい助けになるか?人間は利己的なものであり、同時に利他的なもの。 ②称賛 ③聞き手と話し手の共通点を明らかにする。 ④聴衆をパートナーにする・・・一役買ってもらう。 ⑤誠意・・・聴衆は見せびらかしや自己中を嫌う。 |